昨年11月16日にサンディア国立研究所においてアメリカ合衆国による臨界前核実験が強行されました。
わが文京区議会では、世界の恒久平和を守る立場から同国が臨界前核実験を行うたびに大統領あてに要請書を送付しています。
米国が初めて臨界前核実験を実施したのは1197年で、以来26回にもよぶ実験が強行されそのたびごとに中止を求める要請書を送付してきたところです。
今回も1月11日付、宮崎議長名で以下の文面を送付したのでお知らせい致します。
臨界前核実験の中止を求める要請書
文京区議会は、世界の恒久平和と永遠の繁栄を願い、貴国が1997年に初めて臨界前核実験を実施して以来、26回に及ぶ実験に際して常に強く中止を求めてきました。
それにも拘わらず、貴国が、新たに昨年11月16日にサンディア国立研究所において臨界前核実験を強行し、しかもその手法は、これまでのものより強力なX線を用いた新型の実験であります。
このことは、国際社会平和への願いを無視するとともに、核全廃への取り組みを踏みにじるものであり、強い憤りを禁じえません。
文京区は、区民総意により1983年7月13日に『文京区非核平和都市宣言』を行い、核兵器の廃絶と軍縮を繰り返し訴えて参りました。
私たちは、どのような形態のものであれ、核兵器の維持・強化を目的とした実験は、人類の生存と地球環境に重大な影響を与えるものであり、絶対に容認できません。
ここに貴国に対して厳重に抗議をするとともに、臨界前核実験の中止を重ねて強く要請します。
2012年1月11日
文京区議会議長 宮崎 文雄
アメリカ合衆国大統領
バラク・H・オバマ閣下