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2008年04月17日

転換期か・・・?(岩井学園から)

11:00 千葉県にある文京区立岩井学園を訪問。 同僚の松下純子区議と視察に訪れました。

 同学園は昭和47年に肥満やぜん息など健康上課題のある児童を対象に全寮制の学園として開園。 児童の健康回復のための施設として大きな役割を果たして来ました。

 元々は昭和4年に小石川区立海浜学校寮として開校。養護学園を経て、 その後病虚弱特殊学級として位置付けられ現在に至るという歴史と伝統のある施設です。

 しかしながら、児童数は昭和50年代をピーク(100名超)に年々減少、現在は総児童数10名(3学年3名・4学年1名・ 5学年4名・6学年2名)にまで落ち込んでいます。

 


 現場を視察して感じたことは・・・
1.児童はみんなのびのびしていて健康回復の効果は大きい。

2.全寮制ということもあって、規律正しい生活習慣が身につき、子供の健全な成長に大きく寄与している。

3.環境が良いので、自然を活かした教育的指導が行き届いている。

4.児童数が少ないので、集団生活での適応に懸念。

5.自宅に戻った後のケアが課題。

6.現在の児童数では運営面での費用対効果に問題あり。

などなど・・・。

 千葉県内にはかつて他区の健康学園が13園ほどあったそうですが今は廃止などにより6園に減少。 現在岩井学園においては台東区の児童も受け入れているそうです。

 こうした健康学園そのもののあり方が大きな転換期を迎えているのだと思います。 区としても今後のあり方について見直しも視野に入れているようです。

 しかし現場で教職員の皆さんからお話を伺っていると、 これまで培ってきたノウハウやたどってきた道のりは文京区にとっても大変貴重な財産ではないかと感じました。 他区のように廃止を前提に考えるのではなく、入園対象の拡大(心の悩みや生活習慣の改善等)や他区の児童の受け入れ強化など、 新たなる転換策を講じていくことがまず第一ではないかと私自身認識を新たにしたところです。

 今後も注目をしつつ、私達としても「新たなる転換策」について是非提案をしていきたいと思っています。

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