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2004年10月05日

迎合しない意思を持って。(男女平等参画をめぐって・・・)

 10:00 決算審査特別委員会第4日目が開催。今日は主に区民費・ 産業経済費についての質疑です。

 男女平等参画啓発事業について私が質疑に立ちました。

私が取り上げたのは啓発事業の一環として年2回発行されている機関誌「パートナー」(写真)について。

 毎回、男女平等の実現に向けてその先進的な論文・専門家の投稿が掲載されていますが、私が「変だな・・・?」 と思ったのは本年3月に発行された同誌の専門家による掲載文について。

 「ドメスティックバイオレンスは何故なくならないのか?」というテーマです。テーマは良いのですが内容にはビツクリ。
論点を整理すると・・・
○現代社会においては「強制的異性愛文化」が隆盛をきわめている。
(意味不明。異性を愛するという行為は強制的に造られた文化ということか?)

○男女カップルが優遇される風土の中で「婚姻制度」が生まれた。

○婚姻制度により男が女を囲い込むようになり暴力が横行した。

○この暴力を根絶するためには強制的異性愛文化を正さねばならない。
○婚姻制度の解消も根絶に向けての不可欠な条件。

 全く理解できない。執筆者が個人としてこのような意見を述べられることについては否定しませんが行政機関の機関誌が、 異性を愛することや民法上規定されている婚姻制度や家族制度について真っ向から否定するような論調に対し、 それを後押しするようなことであれば大いに問題であるし、概ねの区民は理解が出来ない。明らかにいきすぎであると指摘しました。

 区側の答弁としては「行き過ぎがあれば今後、見直し是正していく。」と私の指摘を認める意見でした。 しかしこれには一部の委員からブーイングが・・。

 次に男女平等参画のキーワードのひとつである「固定的役割分担の見直し」という言葉の定義について質問。 この言葉については他の自治体でも市民のなかに様々な混乱が起きているということを紹介しつつ、良い意味での慣行や習慣・ 伝統文化を非難するようなことがあってはいけないと主張。

 これにもまた一部委員より「守旧派だ!」とのヤジが飛ぶ。

 その後各会派より意見が開陳されましたが、結果として、 表現の違いはあるものの本質は私の主張と大きな隔たりはないものと感じました。
(男女の違いは認める、固定的役割分担についてもその家庭が良しとし、円満であれば問題ない・・などなど)

 さっきの私の主張に対する反応は何だったろうか?と感じざる終えませんでした・・・。

 私は守旧派でもなければバックラッシュと呼ばれるところの反対運動家でもありません。 むしろれっきとした男女平等論者の一人であると自負しています。

 ただ、行き過ぎや明らかな間違いがあるのであればそれは正していかなければなりません。 そのことを一区民の立場から言っているだけです。

 男女平等論についてはその名の下に、 男女を中性化する思想やフリーセックス論者の考え方が入り込んでいることはすでに明らかになっています。
私は文京区においても「対岸の火事」とはいえない状況を今回の質疑の中であらためて感じました。

 危機感を持たねばなりません。

 男女の性別を否定したり、人権に配慮する結果として家族や専業主婦、良い意味での伝統や文化・ 社会的慣行までもが非難されるとしたならば、それは明らかに間違いです。

 この問題については時流や一部の非難を恐れることなく、 迎合しない意思と理念を持って自らの主張を述べていくことが必要だと思ってます。

 多少長くなりましたが、敢えて記させていただきました。

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