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2004年02月のバックナンバー

2004年02月01日

がんばらない宣言・・・?(新聞広告から。)

 今朝、新聞で興味深い広告を目にしました。全面広告です。

 ポスター風のその広告。写真はどうやら東北の冬の風景。
深雪の木立をバックに中年の男性が立ち、遠くを見つめています。
その人は作家の椎名 誠氏。

 キャッチコピーは「がんばらない宣言 いわて」

 岩手県の広報広告です。

 きっと椎名氏は岩手県の出身なのでしょう。

 森からの恩恵を裏切らない。
 森羅万象とともに生きていく。
 それが岩手を現代の理想郷と思えるゆえん。
 いわて型ペレットストーブは、その象徴なんじゃないかな。

                      椎名 誠

 そんな文句に興味津々、紙面左下に目をやるとストーブの写真と、「がんばらない宣言」がストーブになりました!と商品のPRが・・・ 。

 どうやら岩手県は地域振興の一環として、ストーブの販売をしようとしているらしいのです。よく読んでみるとそのストーブは 「いわて型ペレットストーブ」といって、岩手の特産である「南部鉄器」の技術を利用し、燃料には自然にやさしい「木質ペレット」 を 用いるとの説明。

 「がんばらないとは言ってるけど岩手もなかなかやるな。」そんな印象。

 こういう創意・工夫・またチャレンジする姿勢が、今の地方自治体に求められているのだと思います。見習うべきものがあります。
「がんばれ岩手!」と応援したい。

 しかし、これは余談になりますが・・・。
この「いわて型ペレットストーブ」に興味をもった私は早速、広告に謳われていた岩手県のホームページにアクセス。

 「がんばらない宣言」のページに行き着いたものの、ペレットストーブの詳細説明はみあたらず・・・・(う~ん)
次にお問い合わせ先とあった「岩手県産業振興課」に電話してみました。

 これまた、発信音はするものの通じず・・・・・・。

電話が殺到してパニクってたのでしょうか、日曜日で県庁が休みで通じなかったのでしょうか・・・?

 詳細についてはわかりませんが、ちょっとがっかりです。

 少なくともこれだけのPRをするのですから対応は充分でないといけない。
  マーケットはクイックレスポンスに敏感なのです。

 そう思います。(苦笑)

2004年02月02日

新年度予算固まる(議会運営委員会から)

本日午前10時より、議会運営委員会が開かれ、席上、煙山区長・沼沢企画政策部長より16年度当初予算についての説明を受けました。

 概略は以下の通り・・・。
予算編成にあたっての基本方針。
1.成果主義の徹底(事務事業評価の結果を施策の再構築に反映させる。)
2.公共サービスの主体・提供方法の検証(区民参加型・協働型区政の推進。)
3.公有財産の有効活用(公有財産の売却も視野に入れた有効活用の検討。)
4.「新行財政改革の早期実現」

予算編成にあたっては、新公共経営の理念に沿った「NPM予算編成システム」を採用。分権型予算を強化する。

○16年度当初予算(案)
一般会計 634億4700万円(前年度比3.7%増)

プラス国民健康保険特別会計などの3つの特別会計を加えた総予算は
 1002億1300万円

○16年度の主な事業(抜粋)
ITリーダーの創設・安全対策関連経費・地域交遊館準備経費・若手商人(あきんど)塾・文の京一葉物語事業・カラス等対策経費・ 大学との連携による学校活動支援事業・学校給食調理業務委託・カイザースラウンテルン市長杯少年サッカー大会
などなど。

新年度予算案は明後日、プレス発表の予定です。

2004年02月05日

レストラン「ボングー」にて(真空低温調理法に驚き・・・)

 高校時代の同級生である昌原清植くんと20年ぶりに再会したのが、今から3週間ほど前のこと。 彼は本郷の医療系の会社に勤務しており、その会社が茗荷谷でフレンチレストランを経営しているとのこと。

 「一度来てみない?」との誘いを受け、本日昌原氏とともにランチへ行ってきました。

 お店の名前は「ボングー」(写真)場所はなんと文京スポーツセンター真横。私もいつも前を通っており、 このレストランができたことは知っていましたが、食事をするのは始めてです・・・。
 たまたま彼の会社の日比野副社長さんともお会いすることができ、談笑しながら楽しいランチタイムに・・・。

 私は前菜・肉料理のコースを頼みましたが、これがなかなかの絶品。私はグルメではないのですが、店内は女性客でほぼ満席。 これから見ても味のほうは間違いないようです。店内の雰囲気も良く、2階には研修室やパーティ会場も設備されています。 値段もリーズナブルでお勧めできるお店だと思います。

 私が驚いたのはこのレストランの調理法。
 
 この調理法「真空低温調理法」といって食材を下処理した後、真空包装、一次加熱、チルド保存という工程を経て、 それを再加熱することで出来上がるというもの。

 実際このレストランの厨房(オープンキッチンになっており、調理の様子を見ることができます。)では、 火は使われておらず電気調理で処理されています。

 真空包装や電気加熱というと、これまでは敬遠されがちでしたが、私の感じからすると、 野菜や魚介などは素材の味がしっかりと活かされており、肉も柔らかくジュウシーでとても真空包装された料理とは思えないほどです。
安全面・衛生面においてもTT管理という方式で万全。

 彼の会社ではこの調理法を用い、病院などの多くの医療施設に給食を提供。 セントラルキッチン→サテライトキッチンへというシステムは、人件費などの大幅なコストダウンにもつながり好評を得ているようです。

 我が文京区でもかつて、給食の民間委託化の推進をめぐり様々な議論がありました。あれから数年しか経っていませんが、今、 まさに足元でこのような「食」に関する進歩や取り組みが実践されていることを、私達は再認識しなければなりません。
 そして、こうした取り組みについて積極的に普及すべく、こうしたレストランを通してそれぞれの舌で実感・体験してもらおうとする、 そんな彼の会社の姿勢には共鳴できるものがあります。まさに「民間活力」を感じます。

 「百聞は一見に如かず」はたまた「百聞は一食に如かず」か・・・?
   
  いい勉強になりました。

2004年02月06日

コーポラティブそして景観(住民の合意形成によるまちづくり)

 午前10時、全国コープ住宅フォーラム2004というシンポジウムに参加。 後楽にある住宅金融公庫本店のすまいるホールには100名ほどの関係者が集まりました。

 テーマは「コーポラティブ方式による都市居住の再生」

 コーポラティブ方式とは、近隣住民や当該地権者などが、 話し合い知恵を出し合って共同住宅を作っていこうとする新しい住宅建築の手法。簡単に言ってしまえば「共同建て替え」のことです。

 この方式による住宅を「コープ住宅」と呼び大阪や東京などの大都市を中心に急速に建設戸数が増加しています。

 基調講演に立った東京大学都市工学科教授 大方潤一郎氏の話を要約すると・・・・。
 「地域住民の期待する「まちのあるべき姿」と都市計画法や建築基準法などの目的に大きな乖離が生じている。 そしてそれに伴いマンション紛争も多発。
特に斜線制限の緩和や容積率緩和などの法改正は地域環境に多大な影響をもたらしている。
 地域住民の合意形成により地区計画などを作ること、また自治体においては「まちづくり条例」などの制定により、 その地域にあったまちづくりを推進していくことは急務。

 そのような状況においては「コーポラティブ方式」による建て替えは有効な手法。「家を作る」という視点から 「コミュニティを作っていく」という発想に発展していくことにより住民の合意形成を図っていくことが重要。」
などなど・・・。


 私もマンション紛争に身をおきながら、そうした様々な矛盾を感じています。
 地域の人達がいかに「まちのあるべき姿」を訴えても、そのマンションが法を遵守し設計計画されていれば、 その訴えも結局は虚しく終わってしまう。
また施工主からしてみれば、財産を最大限活用してすこしでも利益を得ようとするのも当然のこと・・・。

 このような対立が、コミュニティや街を壊しつつあるのも事実・・・。

 国もこうした実情を受け、地区計画などを用いて地方自治体が独自の都市計画決定を下せるようになりましたが、 あくまでも住民合意が前提です。
ツールは整ったものの、どうやって合意形成を図っていくか・・・?
どの自治体も対応に苦慮しているようです。


 大方教授による基調講演の後、各地でのコープ住宅についての取り組みが紹介されました。

 規模やその土地どちの環境は様々ですが、「こんな家に住みたい。」「自分のまちはこんな街にしたい。」というような、 参加する人達の強い意識が感じられ、「住民合意のまちづくり」の難しさを認識しながらも、そこにかすかな光明を垣間見た気がしています。


 午前中で会場を後にして、午後からは「文京区景観審議会」に委員として出席。「景観創造賞」(東洋大学が受賞)などの授賞式ののち、 事務局より景観アドバイザー制度などについての説明と報告がありました。

 会議の最後に篠原会長(東京大学土木工学科教授)より「本年中に国において景観法も制定される。当審議会ばかりでなく、 文京区都市計画審議会などにおいても景観法について議論してほしい。」と事務局に要望。

 景観については、国立市のマンション紛争裁判の一審判決などで新たな判例も示され、 住民主体のまちづくりに大きな刺激を与えています。
今後景観という概念は、住民合意によるまちづくりを進めていく上で重要なキーワードとなるでしょう。

 そしてコーポラティブ・景観・住民合意などなど、今後のまちづくりに関する話題や課題は山積ですが、今年あたりから文京区の 「まちづくり」も大きな転換期を迎えるのでは・・・

 性根を据えての取り組みが必要です。

2004年02月09日

花の五大まつりスタート(湯島・梅まつり)

 学業の神様として名高い「湯島天満宮」。
ここで今日から「梅まつり」が始まります。今年で47回目。

 梅まつりは「文京花の五大まつり」のひとつ、一年を通じてこの「梅まつり」をかわきりに、小石川播磨坂「さくら祭り」・根津神社 「つつじまつり」・白山神社「あじさい祭り」・そして再び湯島天満宮での「菊まつり」
と区内各地で「花」をテーマとしたイベントが楽しめます。

 文京区観光行政の目玉のひとつです。

 今日は、その「梅まつり」の初日ということで天満宮本殿で神事と式典が挙行。私も議会代表の一人として参列いたしました。

 見渡した限り梅はまだ、二分咲きといったところですが、それでも受験シーズンとあってか境内は大賑わい。 これから1ヶ月間の来場者数も数万人を見込んでいます。

 湯島地域には飲食店なども多いので、ご来場の皆さんには梅を見て、その後是非とも美味しいものでも食べて、 地元にお金を投下して頂きたいものです。

 この湯島天満宮、祀ってあるのは勿論菅原道真公ですが江戸時代には学問はもとより和歌や連歌・書道の神様としても親しまれました。 また月に一度は「富くじ」などの興行も盛んだったようです。

 今日の式典では今年になって大宰府天満宮から送られてきたという梅の植木が紹介、神前に奉納されました。

 太宰府天満宮の「とび梅」が思い起こされます・・・。

       東風(こち)吹かば
         においのこせよ梅の花
           あるじなしとて  春なわすれそ
                       菅原 道真

2004年02月10日

有料老人ホームと介護そして保険料・・・?

 写真は向ヶ丘に建設中のマンション。
地上11階・地下1階かなり大規模な建物です。

 ただのマンションではなく、高齢者専用のマンション・有料老人ホームです。

 戸数は100戸以上、介護などの必要な方にはケアまで備えた「特定施設」としての用件も具備していると聞いています。

 こうした「ケアつき有料マンション」が最近区内あちこちに建設が予定されています。 湯島や先頃文京区で売却を決めた原町資材置き場跡地にも、民間の事業者が同じようなマンション事業計画を提案・・・。

 区内にこうした施設ができることは喜ばしいことではありますが、反面頭が痛い問題もあります。

 それは、文京区の介護保険料との関係。

 介護保険料はその自治体全体の介護量を斟酌し、各自治体ごとに設定されています。介護保険制度が始まって以来、 文京区でも年々要介護者が増加、それに伴い保険料も上がっているのも事実。

 こうしたマンションの増加は、当然高齢者の増加につながり、そして介護に対する費用の増加にも影響するというもの・・・。

 あくまでも民間の事業ですから、入居者を区民に限るなどの条件設定も難しいでしょうから、区外からの転入者も増え、介護費用・ 保険料の負担増は免れないでしょう・・・。

 そう考えると、国の制度として発足したこの介護保険、施設入所やサービス提供などは垣根がなくなったものの、 保険料は自治体設定というのはややバランスにかけているのでは・・・?

 などと感じてしまいます。

2004年02月13日

特集!ここで何が起こっているのか・・・?(上野恩賜公園)

 今日から3日間に渡り、「上野恩賜公園」についての特集をお届けしたいと思っています。題して 「ここで何が起こっているのか・・・?(上野恩賜公園編)」

 上野恩賜公園は文京区と台東区の境界、上野の山や不忍の池周辺地域を総称してそう呼ばれています。

 開園面積は533,981.19平方メートル。
 樹木数、高木8,650本・低木86,800株。
 主な植物はサクラ・イチョウ・ケヤキ・ツツジ・ハスなど。

 この公園は明治6年の太政官布達によって、芝・浅草・深川・飛鳥山と共に日本で初めて公園に指定されました。
 ここは江戸時代、東叡山寛永寺の境内地でした。それが、明治維新以後官有地となり、大正13年、宮内省を経て東京市に下賜されました。

 当初は寛永寺社殿と霊廟、東照宮それに境内のサクラを中心にした公園でしたが、その後、博物館や動物園、美術館などが建てられ、 今や都民の憩いの地としてそして東京の文化・芸術の発信地として親しまれています。

 しかしこの公園に5~6年前から異変が起きています・・・。
 果たして何が起こっているのか・・・?

 明日へ続く・・・。

2004年02月14日

特集2. ブルーテント・・・。

 昨日に引き続き、上野恩賜公園へ。
公園中央には、象徴ともいうべき噴水が、そしてそれを取り囲むように美術館や音楽ホールなどが配置されているこの公園、しかし、 遊歩道から一歩奥に入った茂みには、写真のような「ブルーテント」の集落が・・・。

 そうしたブルーテント群が公園内茂みの中に、何箇所も点在しています。そして、 何年か前よりそこがホームレスの人達の生活の場となっているわけです・・・。

 こうした「ブルーテント」は、上野公園ばかりでなく、都内の大きな都市公園を中心に広がっています。(代々木公園・ 新宿副都心周辺公園・隅田公園など。)

 東京23区のホームレス数は、平成15年8月現在、約5500人。
上野恩賜公園には約700人のホームレスが生活しています。
ブルーテントは、遊歩道わきすぐ近くや、ブランコや鉄棒など児童用遊戯物
に隣接して建てられているものもあり、そこには近づきがたい雰囲気があります。

 長引く景気の低迷による、そうしたホームレスの増加や彼らの窮状には同情すべきものもありますが、一方では「憩いの場」 である都市公園の機能が著しく脅かされているという側面もあります。

 この件について所管である東京都に問い合わせをしてみると。
「東京としては対応に苦慮している。都市公園法では監督処分という規定があり、公園管理の観点から移動させることはできる。
 しかし、実際生活に困窮している人であり、その対応策がなく追い出すことは生活している人の人権に配慮して行政としてできることではない。 」
との回答。

 抜本的な対策が必要です。

 ホームレス対策については、数年前より東京都と23区が共同して着手していますが、なかなか成果が挙がっていないのか・・・?

 明日はこれまで行なってきたホームレス対策を検証してみたいと思います。

 明日へつづく。

2004年02月15日

特集3. 台東寮(ホームレス自立支援センター)

 写真は上野恩賜公園のすぐそばに建設された「台東寮」。
ホームレスの人達を対象にした自立支援のための施設です。

 東京都と23区の間に平成12年「路上生活者自立支援事業に係る都区協定」が締結。 それに伴いこれらの施設が都内6箇所に建設されました。

 「台東寮」は、台東区・文京区・荒川区・北区の4区で共同運営。
定員は104名、建設費は1億3600万円、運営経費は年間約2億円。
また、平成15年度の文京区負担分は約2300万円です。

 開設された時から、昨年15年末までの実績は入所者が延べ1290人、退所者が1195人。
 
 そのうち就労し自立した人達が597人(約50%)。


 ホームレスの人達がこの施設に入所するまでのルートを辿ってみると以下の通りに・・・。

1.区役所の保護課などに相談・申請。
2.緊急一時保護センター(板橋寮)へ入所。心身の回復と以後の処遇について決定。
3.処遇方針の確定(アセスメント)
  ①健康回復が難しいケース→医療施設で保護。
  ②生活保護を受給→民間宿泊所などで生活。
  ③自立・社会復帰の可能性あり→自立支援センターへ。

これまで文京区の申請から「自立支援センター」への入所者数は、台東寮へ41名、それ以外の自立支援センターには41名の計84名。

 こうして、ホームレス対策については都と23区共同で取り組み、一定の成果は挙げてきたものの様々な問題や課題もあると思われます。
これはあくまでも私見ですが・・・。

(問題点)
1.申請に基づくために、強制的に入所対象にすることができない。
反面、申請者が増えれば増えるほど各自治体の負担も重くなる。 という矛盾を抱えている点。

2.センターに入所し、その後一時は社旗復帰し自立はするものの、また
ホームレス生活に戻ってしまうケースが少なくない事。

3.「台東寮」などの施設は迷惑施設との見方が強く、各区が応分に責任を
負うとの観点から、 5年ごとに各区に施設を建設するという取り決めがあり(文京区では、平成21年度に建設予定)、 そのつど新たに施設を廃止したり建設したりという無駄な負担が生じてくるという点。

4.上野恩賜公園や隅田公園などがある台東区やその周辺区の「生活保護費」が増大していること。

  などなど。

こうした実情を背景に東京都も「新たな対策」を検討中との事ですが、何だか「焼け石に水」といった感が否めません。
いずれにしても、各自治の負担増は大きな課題だと考えます。

 明日に続く・・・。

2004年02月16日

特集4. ホームレス対策と自治体の負担

 今回取り上げた特集「ホームレス対策」。
昨日までは、その実情と東京・23区の取り組みについてご報告しました。

 最後に各自治体の負担について、知っていただきたいと思います。

 自立支援センターの建設や運営など、具体的な対策に要する経費は文京区で年2300万円(平成14年度)、 支援センターを新たに開設する年は別途建設費の負担がかかります。

 併せて見過ごすことができないのが、「生活保護費」の増大。
前にもご報告したように、アセスメントで当面自立が困難と判断されたホームレスの人達には、生活保護が適用されます。

 近年、こうしたホームレスの生活保護適用が激増。
財政に大きな影響を与えると、頭を悩ます自治体もあります。

 写真を見てください、台東区役所内にある保護課の様子です。
毎月、25日になると1ヶ月分の保護費をもらうために、受給者が長蛇の列をなすとの事。

 台東区の被保護者数は約6000人、かかる保護費は総額155億円。
平成14年度、新規の被保護者3150人のうち実に70パーセントにあたる2560人が住所不定のホームレス。

 生活保護を受給する為には住所の特定が必要。
民間のアパート等は借りるのが困難なため、山谷の簡易宿泊旅館などを生活の拠点にするケースや、 最近ではNPOや株式会社などがこうしたホームレスの人達を受け入れる施設を開設それらが急増しています。(民間宿泊所と呼ばれています。)

 台東区ではこうした民間宿泊所は15箇所。このような要因が台東区の保護費を増大させていると言ってよいでしょう。

ちなみに文京区の場合はというと、被保護者数は平成14年度で1171人、保護費総額は32億円。  新規のうちの約40パーセントがホームレスの人達。民間宿泊所はまだありませんが、昨年湯島に建設計画が民間から出されました。 近隣住民の反対と区の要綱改正で結果として建設は中止となりましたが、今後どうなるかは・・・。

 台東区ほどではありませんが「対岸の火事」と見過ごせる状況でもありません。

 生活保護費の負担割合は国が3/4・そして区が1/4。
どこの区の負担も年々増加しています。

最後に問題点を挙げてみると。
1.自立復帰が大変難しいという、社会情勢の現状をどう捉えるか?
2.国と地方自治体の負担割合をどう考えるか?
3.自治体間のホームレス問題の温度差をどう埋めていくのか?
4.救済のための方策が「生活保護」という制度に頼らざるおえない現状を  どのように打破していくか?

 来年度から東京都も新たな対策を打ち出すと言っていますが・・・。

 この問題については今後、私自身もより一層問題意識を持ち、抜本的な解決策を模索していきたいと思っています。

 みなさんのご意見をお待ちしています。

2004年02月18日

第1回区議会定例会始まる。

8:30 支持者宅に頼まれていた書類を届ける。
9:00 会議室予約のために区民センターへ。

10:00 議会運営委員会
    今定例会に上程される議案などについて区側から説明を受ける。
    その他議会運営に関する事項について協議・確認。

12:00 会派総会
    会派所属議員全員による打ち合わせ。

13:00 全員協議会
    第1委員会室にて開催。全議員および区三役・全部課長が出席。
    議会運営委員会での決定事項について再度確認。
    (議会運営を円滑に進めるため定例会初日には必ずこの全員協議会    が開催されます。)

14:00 本会議
    煙山区長による所信表明、関助役による議案の説明、議員提出議案    の説明、議案の各委員会への付託。
    予算審査特別委員会の設置および、委員の議長による指名。
    委員会の所属変更について  など・・・。

16:00 予算審査特別委員会
    正副委員長の互選。(斉田委員長・岡崎委員長に決定。)

 建設委員会・防災対策特別委員会
    理事および委員長の変更。

 今日から今年初めての区議会定例会が始まりました。今定例会は来年度予算審査など重要な案件が数多く提案されています。 会期は3月22日まで。
明日予備日を挟み明後日から3日間、各会派の一般質問が行なわれます。

2004年02月19日

区議会定例会2日目(代表質問初日)

10:00 会派政策審議会。(来年度予算案について会派内で意見交換。)

13:00 幹事長会 委員会・附属機関などの所属変更について確認。

14:00 本会議(各会派による代表質問)
    1.堀内喜司夫議員(公明党文京区議団)
    2.鹿倉泰介 議員(市民フォーラム)

 今日から始まった各会派による「代表質問」。今定例会は今年初めての定例会ということもあり、昨日行なわれた煙山区長の 「施政方針説明」(今年1年の区政運営に関する考え方)を受けての質問が・・・。

 今定例会は、来年度の予算を審議する大変重要な定例会でもあり、各会派の予算案に対する意見も詳らかになります。
我が会派からは明日、白石英行議員が質問に立ちます。 

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